潤滑油とは?
機械と機械の間働く摩擦や抵抗を軽減し、焼き付き・発熱・破損などを防ぐために利用される油全般です。
基油(ベースオイル)に数種類の添加剤を目的に応じて配合することで作られます。
基油
鉱物油系基油 | 原油が原料の油。減圧蒸留で抽出、精製される。合成油より安価。 |
合成油系基油 | 化学合成して作られた油。鉱油より高価だが、性能は良いものが多い。 |
主な添加剤
酸化防止剤 | どの油にも必ず配合されている。油の酸化を防止し,油の酸化に起因するワニス,スラッジの生成を抑制する。 |
防錆剤 | 金属表面に保護膜を形成してさびを防止する。酸化防止剤同様、潤滑油にとって非常に重要な役割を持つ。 |
油性剤 | 摩擦摩耗防止剤。金属同士での接触を防ぐ。ただし、高温・高圧条件下では効力が切れやすい。 |
極圧剤 | 摩擦摩耗防止剤。高温高圧の環境下で摩擦摩耗を軽減する。油性剤と両方配合される。 |
粘度指数向上剤 | 粘度を上げる。通常油は温度が上がると粘度が下がるが、この添加剤に多く含まれるポリマーは温度が高くなると硬くなるので、互いの粘度変化を打ち消しあう。 |
当社取扱商品
油種 | 使われる機械・箇所 | 特徴 |
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ディ-ゼルエンジン油 DH-2 10W30 | オンハイウェイ大型トラック、バスから建設機械 | 油中に含まれる金属、その他無機物の量が少ないためDPFのつまりを抑制、さらに燃費向上にもつながるディーゼルエンジンオイル。 |
ディ-ゼルエンジン油 DH-2 15W40 | 大排気量車やターボ車 | 10W30より油膜が厚く固めなため、より過酷な条件が想定されるエンジン保護に有効なエンジンオイル。 |
ガソリン・ディーゼルエンジン油 | ガソリン車、ディーゼル車 | ガソリン車とディーゼル車兼用であるため、在庫管理の簡素化が図られ、 誤給油の心配が取り除かれる。 |
油圧作動油 | 油圧機器 | 摩耗防止機能が優れている。建設機械のように高温で使用される機械、長時間連続運転される機械などにも安定して使用できる。粘度により低圧から高圧まで対応可能。 |
シャーシグリス | 自動車、建設機械のシャシー、ユニバーサル ジョイントなど車輌下回り | 耐水性、潤滑性に優れていて安価。ただし、水分が含まれているため環境温度は80℃までが限界。 |
リチウムグリス | 産業機械の回転部分や滑り動く部分 | オールマイティーに使用可能で適用範囲が広い。環境温度130℃まで使用可能。 |
モリブデングリス | ボールジョイント等強い荷重がかかりやすい部分 | 摩擦、摩耗、焼き付きが発生しやすい厳しい潤滑箇所に使用。環境温度は150℃まで使用可能。 |
クーラント | エンジン | エンジン部分の冷却水。不凍液であり、防錆剤も含まれている。赤と緑に性能の違いはないが、色が混ざると識別しにくくなるため、もともと入っていた色のクーラントを入れる。 |